継続は力なり
損得抜きの熱意に共感
私がレッツゴーおおいたの会員になったのはもう10年以上前。
「大分県には魅力的な産品が多く、それを発信するイベントも積極的に行っている。しかし現在、自治体や企業がバラバラに主催しており、まとまりがない。中心になる団体があればもっと効果が出るはずだ」と熱心に口説かれたのがきっかけです。
そのあふれんばかりの熱意と、当時すでにトラック(すし寅)で全国をまわり、大分県のPRを“損得抜きに”行っていた姿勢に共感し、地元大分に育てられた企業としてぜひ応援したい、するべきだと感じました。 大分をPRすると一口に言っても簡単ではありません。東京などマーケットの大きな地域でイベントを行うには “核(中心となって動く人)”と共に膨大なエネルギー、資金が必要になるからです。当然、一人、一社では難しい。だからこそ、このような団体が必要不可欠であると考えています。
継続することが重要
PRイベントは継続することが何より大切です。単発のイベントではどんなに凝った内容でも一過性の打ち上げ花火で終わってしまい、大きな効果は得られないからです。そのため、「決まった場所で」「決まった時期に」「決まったイベント」を行い、リピーター、つまり大分県のファンを地道に増やしていく必要があります。
ありがたいことに、現在、レッツゴーおおいたの活動は、コロナ禍での一時的な中断はあったものの、「地獄蒸し祭り」in 東京タワー、大阪国際女子マラソン、スポーツオブハートへの出店など継続できているものが多く、これはひとえに会員並びに活動を支える皆様のご尽力の賜物であると考えています。理事として感謝申し上げます。
新たな活動で大分の未来を拓く
今後は、これまでの活動を継続すると共に、会員同士の連携の強化、大分県の魅力を伝える新たな商品の開発、活動継続に必要な収益の確保、さらにホームページやSNS、マスコミのパブリシティを活用したレッツゴーおおいたのPRを積極的に行う必要があると考えています。
どれだけ多くの地域、団体を巻き込んでいけるか―。ようやくコロナ禍が収束の兆し見せ、日常が戻りつつある今だからこそ、できることがあるはずです。
レッツゴーおおいたは大きな可能性を秘めた団体であり、まだまだ力を必要としています。ともに大分の未来を考え、歩んでいける仲間が一人でも増えることを願っています。
フンドーキン醬油株式会社と大分
フンドーキン醬油は1861年に創業し、160年以上、大分県と共に歩んでまいりました。地域へ想いはどこにも負けないと自負しております。臼杵でのフンドーキンレディース※1の開催、積極的な地元採用など地域貢献活動に注力することは、私たちにとって、“特別”ではなく、“当たり前”のことなのです。
今後も地域に必要不可欠な企業として存在価値を示すためには、さらなる発展を目指し、挑戦し続ける必要があります。そのための方策の一つが海外進出です。2019年、世界の誰もが楽しめる味を目指し、ハラールの醤油、バーベキューソースを開発。コロナ禍で予定がずれ込んだものの、2022年7月、フンドーキン醬油の海外事業戦略子会社である株式会社AFCが設立したマレーシア現地合弁会社より、無事発売することができました。レッツゴーおおいたも海外進出を見据えており、そういった面でも今後力になれるのではないかと考えています。
代表取締役社長
小手川 強二
1953年3月生まれ。大分県臼杵市出身。東京大学経済学部卒。
日本開発銀行を経て84年にフンドーキン醬油株式会社入社。86年代表取締役社長に就任し、現在に至る。大分県味噌醤油工業協同組合代表理事、臼杵商工会議所会頭を務めている。