
人をつなぎ、未来を拓く
ALL―みんなで大分を盛り上げる
最初にレッツゴーおおいたの活動について話を聞いた日のことは今でも良く覚えています。特に「レッツゴーおおいたのオールという名前の通り、大分のみんなで一緒にがんばりたいんだ」そんな言葉が印象に残っています。“日本人は魚を食え!”と大きく描かれたレッツゴーおおいたのトラック(すし寅)と同じように、一言一言にインパクトがあり、その驚くほどの熱量に、自然と「あぁ、これは地元の企業としてお手伝いしないといけないな」と思えたのです。
当時、すでに「地獄蒸し祭り」in 東京タワーに西の星などうちの商品を出品していたので、そこに“ご縁”も感じたのもすんなり受け入れられた要因かもしれません。
人をつなぐことで、可能性が広がる
レッツゴーおおいたは単に大分県の産品をPRしているだけではありません。多岐にわたる活動を通じて様々な立場の人を“つなぐ”役割も果たしており、そこに大きな可能性を見出しています。温泉、自然、食など大分にはたくさんの魅力ありますが、その背景にいる人、根付いた人情こそが最も誇るべき財産だからです。
実際、発足して10年以上、人の想いや熱意をつなぎ続けた結果、アメリカ大使公邸 独立記念パーティーに招待され、トラック(すし寅)で寿司を振る舞うという貴重な機会を得ることができました。通常、地方の一団体がそのような場所に招待されるなどありえないことです。しかし、多くの人がつながり、協力し合ったことで、本来辿り着くことができない場所に辿り着くことができたのです。この人ありきの活動が、レッツゴーおおいたの真髄であるといっても過言ではありません。
レッツゴーおおいたにしかできないことを

レッツゴーおおいたのイベントには様々なお酒を出品。日本を代表するブランド「いいちこ」や世界最高峰のスパークリングワインのコンペティションにて、日本初の銀賞を受賞した「安心院スパークリングワイン」など。
大分県にはレッツゴーおおいた以外にも、大分県をPRする団体がたくさんあります。県、市が行うオフィシャルな活動も印象的です。
そんな中でレッツゴーおおいたは今後どうしたらいいのか。私は他と同じことをしても意味がないと考えています。「レッツゴーおおいたにしかできないことを」―こう書くと難しいことのように感じますが、何も特別なことをしようといっているわけではありません。これまで通り、地元を愛する気持ち、熱い想いをストレートに伝え続ければ良いのです。オフィシャルではできないような大胆な表現、活動がレッツゴーおおいたの魅力ですから。
一人でも多くの方にレッツゴーおおいたのイベントにご参加いただき、他にはない熱量、想いを感じ取ってもらえれば理事としてこれほど嬉しいことはありません。
三和酒類株式会社と大分

本社の広大な敷地内にある「本醸造 和香牡丹」をイメージした牡丹園。
三和酒類は宇佐市の酒造メーカー4社が合併して誕生した総合醸造企業です。1958年の設立以来、着実な成長を遂げることができましたのもひとえに支え、見守って下さった地域の皆様のおかげであると感謝申し上げます。
酒造りの技術、国菌である麹菌は、長年受け継がれてきた日本が誇るべき文化です。この文化を守り、継承することが酒造りに携わる企業としての責任であり、地域への恩返しになると考えています。
また、昨年より、地域社会の発展に寄与することを目的に設立した「一般社団法人三和酒類地域文化振興会」の活動(奨学生募集)、お酒の正しい飲み方を啓蒙する「やさしい酔いプロジェクト」への支援、体験を通して酒造りの文化を伝える「辛島 虚空乃蔵」設立など新たな取り組みもスタートしました。
今後も、このような活動を継続し、地域社会に必要とされる企業であり続けたいと思っています。

代表取締役 会長 (醸造顧問)
和田 久継
1953年2月生まれ。大分県宇佐市出身。高知大学農学部卒。
76年に三和酒類株式会社に入社。その後、同社営業部、製造部などを経て08年代表取締役副社長就任、09年代表取締役社長就任、17年代表取締役会長就任、現在に至る。